もしもギアスが使えたら?

 

「もしも絶対遵守のギアスが使えたら?」

 

 

深キョンとHするだろ。

 

 

コードギアス、めちゃくちゃ流行ったし、その勢いは衰えるどころか、劇場版三部作公開など、現在もなお流行り続けてる。

 

テレビ放送当時、思春期真っ只中の俺は、コードギアスを観ていなかった。いや、存在は知っていたし、その後に放送するガンダムOOを観るために、4チャンを点けていた関係で、厳密に観てなくはない。何となくロボットが戦ってて、水着の子と赤髪の子がシャワー浴びるってのは知ってた。月刊ホビージャパンも読んでたからさ。そういうお色気シーンがあって、フィギュアも出てるんだって、俺は知ってたよ。知ってたけど、ついこの間までやってたガンダムSEEDがさ、ちょっとHだったじゃん?だから、親もいるリビングでそれ観るのはさ、憚られる思いもあるって、汲んでくれよ。天津木村のエロ詩吟でも本当は声を上げて笑いたかったじゃんか。ね。

 

で、そのコードギアスの主人公が、相手にどんな命令でも従わせる能力があることも知ってた。目を見なきゃいけないってのも、1人につき1回までってのも知ってた。

 

当時、デスノートを手に入れたら、どうすれば深キョンとHなことが出来るか、俺も深キョンも殺されず、どうすれば深キョンとHなことが出来るかを妄想していた俺としては、もしもギアスが使えたら?なんて申し出は、願ったり叶ったりだった。まさに夢のようだった。

 

深キョンに直接ギアスをかける場合、まず深キョンの目を直接見ることが条件だった。そして何を命令するか?たいていの場合、深キョンの周りにはマネージャー的な、付き人がいるだろうから、その人に不信感を抱かれたら捕まってしまう。どうしよう。そいつにもギアスをかけるか?

あと、深キョンは多分、東京にいるだろうから、東京に行くまでの交通費もネックになってくる。それもギアスでお金を稼ぐか?

 

 

面倒くさいな。俺は挫折した。

 

その日は、ほしのあきでシコって寝た。

 

だって、それが大人になるってことだと思うから。