ツイの茶室、三畳間

 

 

本日は、お足元の悪い中、御足労頂きまして、ありがとうございます・・・

 

 

どうぞ、お上がりください。

 

 

よろしくお願い致します・・・

 

 

さて、ご存知の通り、ツイートとは、上限140に於いて、言葉、記号、絵文字等の連なりでありますが、この140に如何程の意味を読ませるか、これが面白きことにございます。

 

本日は、皆様と共に、ツイートを利き比べたく存じます。

 

テーマは、「女のスマホのホーム画面が見たい」

 

それでは、良きツイの旅を・・・

 

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「これは知り合いの精神科のお医者さんが言っていた話なんですが、女のスマホのホーム画面は、男に落ち着きを与える効果があって、女も流行のアプリであったり、可愛いホーム画面であったりを見せたい、だからwinwinなんですって」(108字)

 

 

一昔前に流行しましたインスタント・ツイートを参考に書き起こさせていただきました。

ツイの一切の責任を他者に委ねつつ、ある程度の信用と共感を含ませる、ファボが伸びやすい型にございます。

書き手と読み手の間に在る、程好い距離感は、親しくもなく、かと言って赤の他人でもない、まさにSNSにおける人間関係の一つを示しておりましょうぞ。

 

 

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「女のスマホのホーム画面が見たい!!日常生活の必携品、朝起きても、着替えても、ネイルしてる時も、トイレの時も、寝る時も、肌身離さず持参している、そのスマホのホーム画面!それを見るということは、その女と半同棲しているも同義であり、俺は、女のスマホのホーム画面が見たい!!!」(134字)

 

 

とても激しく、勢いに任せた、旬。

見たい!という熱量が注がれたツイートにございます。

書き手と読み手のボルテージの乖離、これが懸念されるかと存じます。

しかし、「朝起きて〜寝る時」の読点の間に、時間的な奥行きが見受けられたり、エクスクラメーションの個数に推移が見受けられたりと、細やかな配慮も施された、誠に繊細なツイートでしょうぞ。

 

 

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「‪我慢出来ない、承認欲求の前では自我も理性も働くのをやめた、女の承認欲求のインフレは次の段階に来ていて、まだ自撮りやってんの?今はスマホのホーム画面の時代だよね〜ッ、の時代が来ている、煩雑なほど投稿された女のスマホのホーム画面を、ご立派!と叫びながらいいねする時代が、ね‬」(134字)

 

 

女を腐す旨のツイートにございます。

昨今の女につきまとう承認欲求ツイート、明確に下等な存在をブチのめさんばかりで、大変に愉悦。

ご立派!という掛け声もユーモア・アクセント。

共通敵を叩くことでもたらされる結束感、俺は分かっている側だという同調から、主に男性からいいねを稼ぎやすい型と言うべきでしょう。

 

 

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「これは本当に僕の悪い所ではあるんですが、女のバッキバキのスマホの画面や、女のゴッチャゴチャのスマホのホーム画面を見ると、ガッビガビのギンッギンに勃起してしまう。」(80字)

 

キャッチー、且つ、擬音語が楽しいツイートにございます。

自らを貶すことで、性癖を赤裸々に述べるという行為自体を軽く作用させております。

また、先の女を腐すツイートと比較すると、男である自身を腐すツイートにて、対偶に在ると言えるでしょう。

女叩きの流れから逸脱し、アカウントの、その奥に居る個人の、男女倫理のバランス感覚までをも見せ隠しするツイートでしょうぞ。

 

 

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「‪フォトジェニックな背景画像、整然と並べられたアプリケーション、LINEの通知件数。女のホーム画面に張り巡らされた情報、これを全て承認されることは、女に幸福感を与え得る。もう、任天堂どうぶつの森が如く、ハッピーホーム画面アカデミーでも立ち上げて、得点化してやろうか、それでは優劣が‬」(140字)

 

字余らしツイートにございます。

140字という制限を超え、141字以後の広がりを読み手に委ねる型とお見受け致します。

複数のツイートに分割する、ブログにて清書する、といった完全版を出すなど以ての外、野暮でございます。

書き手から読み手への信頼感も感ぜられる、粋を重視した革新的な手法であることは間違いないでしょう。

 

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以上5点、いかがでしたでしょうか。

 

どれも此の世に一つの、珠玉のツイートにございました。

 

ここまでお付き合い頂きました皆様方におかれましては、勿論のこと、5ツイートの紹介順、その辺りまで推察なさったことと思います。

 

それでは、本日はこの辺りにて。

 

 

 

けっこうなお点前でした・・・